皆さんの会社では、利益をどのように出していくかについて日々考えていると思います。
ここで、利益は以下の式で表されます。
利益 = 売上 - コスト
当たり前ですが、売上を上げ、コストを少くすれば利益は出ます。
売上とコストでは、根本的に異なる性質があります。
それは、売上が上がるか下がるかの最終決定権は、会社ではなくお客様がもっているのに対し、コストをどれだけ発生させるかの最終決定者は基本的には会社であることです。
つまり、会社にとってコストは直接コントロール可能なものに対し、売上は直接的にはコントロールができないものなのです。
今回は、会社が直接コントロールできる「コスト」について話をしていきます。
コストについて、新しい考え方があります。
それは、活動基準原価計算というものです。
活動基準原価計算(ABC)
活動基準原価計算を簡単に説明すると、社員が日々行っているさまざまな活動によりコストが発生し、その活動をマネジメントして、コストをコントロールしようというものです。
活動をマネジメントして、コストをコントロールするということを、もう少しわかりやすく説明しましょう。
会社で行われる活動には、2種類の活動があります。
「付加価値活動」と「非付加価値活動」です。
「付加価値活動」と「非付加価値活動」
「付加価値活動」とは、”顧客が求めている価値”を高める活動であり、「非付加価値活動」とは、顧客が求めている価値を高める活動とは関係のない活動です。
製造業であれば、顧客が求めている製品を生産している機械加工活動は付加価値活動で、(必要以上の)段取り活動は、顧客価値を何ら高めない活動であり非付加価値活動になります。
ここで、注意したいのは、付加価値活動であり、非付加価値活動であり、活動をした時点でコストが発生するという点です。
日頃気づかないかもしれませんが、思っている以上に「非付加価値活動」をしている時間は多くなっています。
コストを削減する場合、まずしなけれないけないのが、この非付加価値活動を減らすことです。
非付加価値活動を減らすには、以下の方法で行います。
1.ムダ(非付加価値活動)は何かを定義する。
2.一定期間(2週間程度がよい)、時間調査をして、各活動の時間調査を行う。
3.非付加価値活動の削減方法、もしくはやめることができないかを決める。
以上により、非付加価値活動を減らす、もしくはやめることにより、コスト削減を図っていきます。
そして、その削減した時間により、付加価値活動を増やしていくことで、売上も上げることができ、利益アップが図れます。
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家田 憲二
好きな偉人:坂本竜馬
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